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子供用歯磨き粉にフッ素は必要?フッ素の効果や副作用など調査しました!

子供用歯磨き粉、大人用歯磨き粉に関わらず今市販されているほとんどにフッ素は含まれています。

フッ素は、歯磨き粉やオーラルケアにとって欠かすことのできない必須成分と認識され続けきました。ですが、その影で長い間歯科医療従事者を中心に「フッ素論争」と呼ばれる徹底的な議論が行われてきた事実をご存知ですか?

科学技術が著しく発展した現代では、フッ素を使った虫歯ケアは前時代的と評している専門家も少なくありません。

このページでは、歯磨き粉に含まれるフッ素の役割や期待される効果、フッ素論争は何が問題となっているのか?果たして子供の歯磨きにフッ素を使っていいかという問題まで踏み込んで考えてみました。
参考になれば幸いです。

そもそもフッ素って何?

フッ素論争に踏み込む前にフッ素についての基礎知識を簡単におさらいしておきましょう。

私たちの体の健康を維持していくために必要な5つの栄養素があることは皆さんご存知だと思います。その5つの栄養素をまとめて5大栄養素と呼ばれています。

 

・糖質
・脂質
・タンパク質
・ビタミン
無機質

 

これらの栄養素は、人間が生きていくために必要な大切な3つの役割を持っています。

 

役割1:体そのものを構成する役割
役割2:体のエネルギー源となる役割
役割3:体の機能を調節する役割

 

フッ素は(フッ化物)、私達の生活の中に数多く含まれる元素の1つで無機質の仲間に分類されます。

無機質は、体内に10g以上含まれている多量元素(カルシウムやリン酸、ナトリウム、カリウムなど)と5g未満しか含まれない微量元素に分かれます。

このうちフッ素は、微量元素に該当し鉄・亜鉛、銅なども微量元素になります。
フッ素は、上記の3つの役割の中でも体を構成する成分として活躍している元素で、歯や骨を形成に大きな関わりを持っています。
フッ素はどんな食べ物に含まれてるの?
フッ素は、日本人の食卓にならぶ身近な食材にも多く含まれている食事によって補いやすい成分の1つです。

フッ素を多く含む代表的な食べ物が昆布などの海藻類、エビやイワシなどの魚介類、大根、じゃがいも、リンゴ、みかんなど非常にポピュラーな食材です。

これらの食事に成分を胃や腸によって細かく分解、吸収することで私達の体は作られています。

子供の虫歯予防にフッ素を使う理由とは?

皆さんも知っての通り、歯磨き粉や歯医者さんでの子供の虫歯対策では、必ずといっていいほどフッ素を使っています。

体を構成する役割があるからフッ素を使ってるのね!と思ってしまいますが、フッ素にはこの役割以外にも子供の歯を虫歯から守るための驚くべき働きがあると言われています。

 

1・虫歯菌の酸から歯を防ぐ
虫歯は、口の中で増殖した虫歯菌が作り出す酸によって歯のエナメル質が溶かされることで進行していきます。

虫歯菌が酸を生成するためにエノラーゼと呼ばれる酵素を材料とします。フッ素には、エノラーゼの働きを阻害する効果があり酸の生成を抑制する働きがあります。

2・溶けた歯を再石灰化させる
歯の表面を構成しているエナメル質は、全身あらゆるパーツの中でもっとも高い硬度を持っています。ですが、酸に対しては驚くほど弱く口の中が酸性に傾いただけでも溶け始めてしまいます。
【PHの段階イラスト】
口の中の酸性とアルカリ性の傾きはPHを使って表され、PHの数値が5.5より酸性に傾くと歯の中のカルシウムやリン酸が外へと溶け出してしまうのです。この現象を脱灰と呼びます。

フッ素には、唾液中のカルシウムを取り込み、リン酸カルシウムの結晶を作り出す効果があります。作りだしたカルシウムの結晶で、再び石灰化することで歯の脱灰を食い止める働きをします。

3・歯の質を強化する
歯の表面を覆われているエナメル質のうち96%は、ハイドロキシアパタイトと呼ばれる結晶で構成されています。そして、虫歯菌の酸に対して非常に弱いのは、ハイドロキシアパタイトの結晶が酸に弱く壊れや特性をもっていることに由来します。

フッ素には、ハイドロキシアパタイトをフルオロアパタイト(フローラアパタイト)と呼ばれる違う構造を持った結晶に変換させる働きを持っています。

フルオロアパタイトの結晶には、耐酸性が備わっているため虫歯菌に酸の攻撃に対して高い守備力を持つことができます。その結果、虫歯ができづらい強い歯を作ることができることもフッ素のメリットです。

特に子供の乳歯の結晶は、弱いためフッ素による歯質の補強が有効だとされています。

 

歯磨き粉に含まれるフッ素にはこのような素晴らしい効果があるため、子供の虫歯予防に最適な成分とされているのです。

フッ素には効果がないって本当?

子供の虫歯予防の対策方法や効果的な歯磨き粉に関する情報を調べているとフッ素の効果を疑問視する声を見かけると思います。

調べてみるとフッ素の有効性に関する議論の歴史は意外と長く、フッ素論争と呼ばれていることが分かりました。

フッ素論争の争点は大きく分けて2つあります。

 

フッ素に虫歯を予防する効果はあるか・ないか
フッ素は、安全か危険か

 

今では、ほとんどの歯磨き粉に当たり前のように含まれているフッ素ですが、未だに効果の信ぴょう性や安全性に懸念が残されているようです。
効果に関しては、名海大学の歯学部講師である筧光夫さんという方が、フッ素に歯質を強化させる働き(フロール化)がないことを顕微ラマン分析装置という機械を用いて発見したことを論拠としているようです。

安全性に関しては、アメリカでは一般的にどこでも売られている歯磨き粉のパッケージにフッ素の危険性の明記をFDAが義務付けているようです。FDAといえば、日本では厚生労働省にあたる大きな権威を持った機関ですので情報の信憑性は高いと言えます。ただし、一般的に広く商品が販売されていることを見ると、問題のある使用法や過剰摂取に対する注意喚起の意味合いから義務付けているにすぎないと思います。

日本では、厚生労働省が有効性と安全性を認めてフッ素の働きを応用したオーラルケアを行うことを推奨するガイドラインも通知されています。WHO(世界保健機構)も濃度と使用量の注意喚起はあるもの有効性と安全性を認めています。

この点からフッ素にはまったく効果がないと考えることやフッ素=危険成分とだから絶対に使ってはダメ!と考えるのは違うのかなと個人的には考えています。

フッ素濃度の高い大人用歯磨き粉を子供に対して使用しない、甘い味のフッ素入り歯磨き粉をお菓子と間違えて食べないように手の届かない場所に保管するなどの配慮ができるのであればフッ素入り歯磨き粉にそこまで神経質になる必要はないと思います。

子供にフッ素入り歯磨き粉の使用する上での注意点

市販されている歯磨き粉のほとんどにフッ素は含まれています。ですが、そのフッ素入り歯磨き粉で歯磨きをしているにも関わらず虫歯ができてしまう方が未だに絶えないのは一体なぜでしょうか?

実は、フッ素入り歯磨き粉は正しい使い方をしないと大きく効果が下がってしまうそうです。

子供に対してフッ素入りの歯磨き粉を使う場合は、しっかりと効果があらわれるように以下の点に注意するようにしてください。

 

・歯磨き後に口をすすぎ過ぎない(10ml〜15ml程度の水で1回で十分です)
・発泡剤にだまされずブラッシングはくまなく行う
・毎日必ずケアをする(できれば食後に必ず行う)
・歯磨き粉の間食は禁止

 

フッ素入りの歯磨き粉は、長い時間フッ素を口の中に残してこそ意味があります。特に歯磨き粉後のブクブクうがいをさせすぎてしまいフッ素の効果が薄れているケースは多いようです。
子供用の歯磨き粉に配合されているフッ素濃度は非常に低いため、歯医者さんでもフッ素塗布やトレー法(マウスピースを使ったフッ素浸透法)も出来る限り行うことも大切です。

子供用歯磨き粉とフッ素についてのまとめ

オーラルケアにフッ素が使われるようになり、虫歯の罹患率は大幅に減少したと言われています。ですが、フッ素歯磨き粉を使ったケアだけで虫歯を防ぎきれていないことも事実です。

フッ素には虫歯の原因に繋がる多くの要素を補強する素晴らしい働きがありますが、虫歯の原因菌自体に直接作用する効果はありません。(虫歯菌に作用する歯磨き粉に興味がある方はこちらの記事も御覧ください→BLIS M18について徹底調査!大注目の虫歯予防成分をブリス菌とは?

フッ素入りの歯磨き粉もフッ素を使わない新しい形の歯磨き粉も目的やゴールは、子供に虫歯を作らせないことです。
各商品の特徴をしっかり把握して、子供の症状の進行にあった商品を選べるようになりたいです。